あん摩マッサージ指圧師とは、普段聞きなれない言葉かと思いますが、あん摩マッサージ指圧師についてお話します。
本来、あん摩法、マッサージ法、指圧法はそれぞれ、その施術の方法が異なったものであるが、現在は一つの資格として法制化されています。あん摩マッサージ指圧師も国家資格となっています。
あん摩(按摩)
「按」は「おさえる」、「摩」は「なでる」を意味し、なでたり押すことにより、体の機能を抑制し、調整する手技と解釈されます。
按摩の発祥は中国(インドという説もある)で、日本には六~七世紀に伝来したとされています。江戸期に宮脇仲策、藤林良伯、太田晋斎らの手によって、按摩は体系づけられました。
「遠心性(動脈血流方向)」により、心臓に近い方から遠い方に向かって治療していくのが基本とされ、また俗に「もみりょうじ」と呼ばれるように、親指などで揉む手技が多いのが特徴です。
日本では国家資格「あはき師」で総称される「マッサージ」「指圧」との違いは、起源によるところが多いようです。
2007年度より医療費によるリハビリに150日間という期限制限が設けられたために、今後、マッサージ師が活躍する場は増加するものと思われます。また、マッサージ師は医師の同意書を必要としますが、患者宅を訪問して施術する在宅施術業務による療養費請求が可能となっています。